2009年10月11日 (日)

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか C.ダグラス ラミス

 “本質を再検討し、未来を考える1冊”

 

人々の“社会的”“経済的”“文化的”役割は何なのかを、“憲法第9条”“南北格差”“環境問題”などに絡めて考察しています。

 

■著者の主張

・地球と共存してくため、経済成長なしに政治的な解決をしていこう。

・競争社会から相互扶助へ。お金から心の豊かさを目指していこう。

・人々が誰も政治に興味を持てるよう、選挙はくじで行おう。

・理想の社会は、智恵と倫理について人々が考えたり悩んだりしない社会。

 

■この本を読むのにピッタリな人

【社会問題に関心がある人】

元々、僕がこの本を手にとったのは “経済成長に伴う発展途上国の現状と解決策”を学ぼうと思ったからでした。

著書は「発展途上国の存在は先進国に必須の存在」というフレーズを筆頭に“なぜ発展途上国が生まれたか”についてまとまっています。

そのため出版は10年程前ですが、色褪せることなく、一読の価値ありの1冊です。

 

■本全体の総評

Good

当たり前の事だと普通は考えもしない原点について論じており、どの事柄も真新しく、どんどん先を知りたいと読み進めていけます。

Bad

著者は“現実主義を否定している訳ではなく、21世紀をどう生きてくかを書いた”と述べているにも関わらず、未来に対しては曖昧な印象をぬぐいませんでした。

特に疑問に思ったのは、“北の国(先進国)を南の国(発展途上国)の人に見てもらって社会を変えていこう”という部分です。

それぞれの持つ考えが違うのに、北の住民は受け入れられるのか?お金を基準に生きている人を動かすにはどうすればいいのか?と疑問はどんどん浮かんできます。

ともう1歩踏み込んでほしかったな、と思います。

 

■著者プロフィール

C・ダグラス・スミス

1936年、サンフランシスコ生まれ。

カリフォルニア大学を卒業後、60年に海兵隊員として沖縄に在留。

除隊後も日本に留まり、津田塾大学教授などを務める。

 

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2009年10月 3日 (土)

やりたいことは、全部やれ! 大前研一

“人生をとことん楽しむ良さを教えてくれる1冊”

 

世界屈指のコンサルタント・大前研一氏のハイグレードな

人生に密着した1冊。

本書で取り上げられているテーマをいくつか挙げると

「経営」「旅行」「親子問題」で公私に渡って幅広く

またどれもが自ら経験してきた“現実”であるため、

視点を広げられます。

 

■印象に残ったフレーズ

【学生は成功のパターンを覚えようという意識が強く、

 学問の奥深さや難しさに関して学ぼうとしない】

→“本質を見よ”、ということです。

 教育に限らず、答えばかりを追い求めて過程を軽視

 していると、自分の力と成りえないし

 幅も広がりません。

 自ら体験することの良さを知れたフレーズです。

 

■読むと効果的な人

【旅行なんて意味のないものと思っている人】

この本を読むまでは、僕はこのように考えていました。

旅行に行くお金と時間があったら、

将来役に立つ知識や経験をした方がいいと。

しかし、この本を通して「旅行の楽しみ方」

を知ることができました。

例えば、「旅先で不動産屋を使った観光」。

不動産屋にその街の最上級の物件を見せてもらいつつ、

実際に暮らしている人と話すことで、

その街に何十年も住んでいるかのような知識を得られる。

観光地を回って、食事をして、遊ぶという旅とは違い、

現地の人と触れ合い、生の情報を知れることに魅力を感じました。

 

■著者プロフィール

大前研一(おおまえ けんいち)

1943年北九州生まれ。

早稲田大学理工学部、東京工業大学大学院、MITを卒業する。

その後、コンサル会社・マッキンゼーにて日本支社長を歴任。

現在は、講演家・大学客員教授・起業家養成学校の経営などをこなす。

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思考の整理学 外山滋比古

“単純化”と“目標志向”を目指す思考の本。

 

東大・京大生に最も読まれている本と話題の1冊。

発刊は1986年ながら、その思考の枠組みは現在でも

色褪せることがなく、通用することばかり。

なぜなら、発刊当時に登場したPCによって、

人に創造性を求めるという点で大差は無いから。

「考えること」を考えるための機会が得られます。

 

 

■印象に残ったフレーズ

【つまらないことはいくらメモしてもいい。

 そうすれば、安心して早く忘れられる。

 大切なことは書かないでおく。

 そして、忘れてはいけないとするのである。】

人はメモを取ることで忘れ易い傾向があり、

またメモを取ることに気を取られ、話し手との時間を

有意義に過ごせない、という事を謳ったフレーズです。

一見するとただのツールのように感じますが、

このフレーズの裏には「情報の選択とは」について

考える機会を得ることができます。

上記のフレーズが唯一の正解ではありませんから。

 

■読むと効果的な人

▼「シンプル」を思考にも取り入れたい人

外山氏が本書を通じて何度も訴えていることは

「本質を見つける」ということです。

無駄な部分をそぎ落とし、源泉となる部分を見出せ、と。

シンプルに物事を考えたい人には目を通して欲しいと思います。

 

■著者プロフィール

外山滋比古(とやま しげひこ)

1923年生まれ。

東京文理科大学(現 筑波大学)卒業。

御茶ノ水大学名誉教授。

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2009年8月24日 (月)

幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来  児玉 博

テレビ朝日やボーダフォン日本法人などの大企業に買収を仕掛け、
世間を騒がせてきた孫正義氏の半生を綴った1冊です。
この1冊を読むことで、
「キャッシュフロー経営の是非」
「未開拓市場で1番を狙っていく経営精神」
「90年代から00年代にかけてのIT業界の変遷」
を知ることができます。

■印象に残ったフレーズ
【可能性が50-60%のものは幾つも転がっている。
 逆に90%成功するだろうというものは少ない。
 しかし、50-60%のものの方が大化けするんだよ。
 たくさんのそうしたものに投資しておけば、必ずモノになるものが出る】
→時価総額経営を主張する孫氏のベンチャーキャピタル事業にかける
 思いを示した部分です。負債の増加をものともせず、
 将来性のある企業を見つけたらどんどん出資していく。
 その姿にビジネスマンとしての孫氏の強さを見ることができました。

■孫正義 プロフィール
【1957年(0歳)】
在日3世として佐賀県鳥栖に生まれる。家族は、養豚場を経営。
【1977年(20歳)】
カリフォルニア大学バークレー校経済学部に編入。
【1978年(21歳)】
「音声付き多国語自動翻訳機」をシャープに売り込み、
 特許料1億円を手に入れる。
【1980年(23歳)】
「日本ソフトバンク」を設立。パソコンソフトの流通を手掛ける。
【1994年(37歳)】
株式公開し、2000億円の資産家に。
【1995年(38歳)】
1年で5000億円の資金調達をし、600社以上の未上場企業に投資する。
【1999年(42歳)】
ヤフーに100億円の投資をの成果として、5兆円もの含み益をもたらす。

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裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 山口絵理子

「現地に住む人を豊かにしていきたい」この思いを第一に行動している今注目の社会起業家が自らの半生を振り返った1冊です。

「自分の力で道を切り開き、何があっても諦めない」そんな意味がタイトルにはこめられています。
自分の目で確かめていく「現場主義」。
どんな困難に遭っても逃げない「粘り」。
目の前にある事には全力で取り組む「情熱」。

この本を通して、0から1を生み出していくことの素晴らしさを
感じることができました。

■印象に残ったフレーズ
【周りの声の中で拠り所にしたのは、自分自身だった。
周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して
色んな制約条件を自分自身の中だけで作り出し、自分の心の声から
無意識に耳を傾け時間と共に流れていくことはちっぽけすぎる】

■著者プロフィール
山口絵理子(やまぐち えりこ)
1981年生まれ。
【小学生】
男勝りな性格が災いとなり、イジメにあう。

【中学生】
茶髪・酒・バイクと不良の道を歩みながらも柔道を始め、県大会で優勝する。

【高校生】
1.柔道漬けの日々を過ごし、全日本7位という好成績を収める。
2.引退後は、政治家を夢見て、慶應義塾大学総合政策学部を受験、合格。

【大学生】
1.1年の冬にはバンクーバーへ語学留学をするも、過労で倒れ、帰国の途へ。
  「鬱病」と診断される。
2.議員インターンや選挙活動に参加。
3.竹中平蔵研究会に参加し「開発学」を研究する。
4.学業と並行して、ODAプロジェクトチームで働き始める。
5.大学4年の時には、米州開発銀行の予算戦略部にて夏季雇用として働く。

【バングラディッシュ】
1.途上国の現状を見たく、アジアの最貧国バングラディッシュへ渡る。
2.NGOが運営するBRAC大学院を受験し、合格。
3.大学院に通いながら、三井物産のインターンに参加。
4.「ジュート」という天然繊維を使ったバックの生産をしようと思い
  「マザー・ハウス」を設立。

【起業】
1.卸先の開拓から広報の仕事まで全て一人で始める。
2.製品の良さと途上国支援という形が評価され、起業2ヶ月後に
   東急ハンズ渋谷店との成約を皮切りに、卸先を順調に開拓していき、
   1年目で160個の受注にこぎつける。
3.自身がバックのことを知るために、バックの専門学校に通う。
4.受注個数は650個と順調に伸ばしていくも、現地の仲間にパスポートを
  盗まれたり、工場の夜逃げなど波乱万丈な日々を過ごすしていく。

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2009年8月13日 (木)

終の住処 磯崎 憲一郎

2009年度の芥川賞受賞作品。

「孤独」で「淡々」とした“彼”という人物の半生を描いています。
家庭もあり、子供もいて、ちゃんとした仕事に就いてそれなりの成果
を出している“彼”が心のどこかに埋まらない隙間を持っている。
そんな彼が隙間を埋めようと求めたのが“女”。
どんなに魅力的な女性と出会っても、いつかは終わる。
出会いがあれば別れもある。
そんなことを感じた作品でした。

■特質
・主人公の視点で描かれている。
・感情表現が薄い。
・事実描写

主人公の視点で描かれているにもかかわらず、主人公の感情
を感じられなかった表現法を面白いと思いました。
ただ、小説と楽しむという点においては、刺激を感じられなかった。
起こった事実を淡々と述べている印象があり、“感じる”というより
“学ぶ”という意識の強い作品であると思います。

■印象に残ったフレーズ
「過去においてはただの1日でも、1時間でも、1秒でも、
無駄に捨てられた時間などは存在しないのだから。
お前が今この時間を、この1秒をあきらめることによって、
お前は永遠の時間をあきらめることになるのだ」

「老いて、この世から去る間際になれば実感する日がくるだろうが、
気が遠くなるほど長い、ひとりの人間の一生といえども、
いま目の前の一瞬よりも長いということはないのだ」

“孤独”や“淡々”と共に語られているのが、“時間”。
人生が積み重なりで出来上がっているのだと感じられます。

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2009年8月 9日 (日)

カルロス・ゴーン著『ルネッサンス』

赤字企業・日産自動車を立て直した経営者・カルロル・ゴーン氏が生い立ちから経営者としての経験まで綴った自伝。

本書を通して、ゴーン氏の「人を大切にする想い」や「本質を探る力」を感じ取ることができると思います。

 

■ゴーン流・マネジメントとは

本書で度々出てくる「ゴーン流・マネジメント」という窮地な状況を打破するために大切にしている行動基準です。ここではその一部分を紹介します。

1.リーダーは自ら現場に出て、部下を心から案じ、支えようとしている事を伝える事。

2.アイディアは課題克服の5%に過ぎず、実行こそ全て。

3.人を替える事よりも、人々の思考様式を変えようとする事。

 

■印象に残ったフレーズ

▼【行く手には嵐の海が待っている。どう舵を取ろうと君に任せる。沿岸を航行していくのも、未知の荒波に帆を進めるのも君次第だ。どちらを選ぼうと、任務は一つ、目的地への到達だ】

→試練を与えられれば全力で乗り越えよとするゴーン氏の姿勢を窺い知る事ができます。ゴーン氏は下記のプロフィール欄にも書いた通り自ら窮地な現場に飛び込んでいってます。

そのような行動を取る背景にはこのような想いがあったのですね。

 

▼【任務を忘れるな。任務を忘れたら仕事をする意味がない。自分の仕事に集中できなければ、何の成果も得られず、信頼してくれる人々を裏切る事になるだろう】

→仕事をする上で【責任感】を忘れないよう自らに言い聞かしている言葉だそうです。人の信頼を重きに置くゴーン氏だからこそ、【任務】や【信頼】という言葉が浮かび上がるのでしょうね。

 

■著書プロフィール

カルロス・ゴーン

1954年:ブラジル生まれ。

イエズス会系のノートルダム・カレッジを卒業

後、フランスの学校に進学。

1978年:ミシュランに入社。工場労働者からスタート

    し、2年後には工場長に。

1985年:南米事業を統括するCOO(最高執行責任者)

    に就任し、ブラジルへ。

赤字だったブラジル部門を3年後には黒字へ。在庫管理、製品の価格調整、工場の生産性向上、品質管理、社員のモチベ向上まであらゆる改革に取り組む。

1989年:欧州に次いで最大規模の北米事業のCEOに。

そこで、買収合併を経験。文化の違う

企業同士の融合を経験。

ミシュラン・グループ最高経営委員会になるも、同族会社というミシュランの体質からこれ以上の高い地位が望めなくなり、転職を考える。

1996年:ルノーに上級副社長として入社。

赤字企業だったルノーの再建計画として、3年間で200億フラン(約24億ドル)を削減する計画を発表。購買、エンジニアリング、製造、販売とあらゆる部門でのコスト削減計画。2000年には目標達成。

1999年:日産自動車にCOOとして入社。

     グローバル企業であり高い技術力を持ちながらも資金面での困窮を極めていた日産の再建を任され、コスト削減とノンコア資産の売却によって、コア・ビジネスに資金を集中する計画「NRP」を発表。

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書く力 齊藤孝

『声に出して読みたい日本語』の著者でも有名な齋藤孝氏の「書く」事に焦点を当てて書いた1冊。

論文や企画書など、人に理解していもらうための文書作成をするために必要なコンセプトが描かれている「書き方」の入門書。

 

※本書の姉妹書『話す力』も合わせてご覧下さい。

http://noyys.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-aa3d.html

 

■“書く力”とは

400字詰め原稿用紙で10枚以上の長さのものを書くことができる力

4000字以上のものを書き表すには、発想の段階から構成まで、一貫性のある手法が求められます。それを紹介しているのが本書。

 

■著書の主張point

3つを意識する

→齋藤氏が本書に限らず、雑誌などでも主張している“3”という数。

なぜ、3なのか?

それは、自身の暗黙知を引き出すことができるからです。

本書で紹介している“3”は、キーワードの抽出法。

2つには何らかの意味があっても、3つ目には共通点が無いものを拾い出すことで、自分の体験の中で培われていた知恵を暗黙的に知る事ができるという方法です。

 

▼読書

→「書く」上で欠かせないのが、情報源となるもの。

その中でも、著書が重要視するのが「読書」。本を読むことで、視野を広げるような出会いがあります。その「読書」に関して、ここでも著書の主張する“3”が登場します。

予め時間を決めて読み、全てを吸収できなくとも、3つの出会いを見つける事でその本には十分な価値があると言います。

 

■読むと効果的な人

▼論文や企画書などを書くのに苦手意識を持っている人

本書では、論文を書く学生や企画書を作成する社会人の方達まで幅広い人を対象に書かれた1冊です。

コンセプトを知るためには最適な1冊であると思います。

※なお、実際の企画書の参考例を知りたい方は、

「企画書は1行」→(http://noyys.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/1_2e92.html)という本をお読み下さい。この本では、『書く力』で紹介しているコンセプトを実際のエピソードとして紹介している1冊です。

 

■著者プロフィール

齋藤孝(さいとう たかし)
1960
年生まれ。
東京大学法学部を卒業後、同大学院教育学研究博士課程を経て
現在は明治大学文学部教授を務める。

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2009年8月 5日 (水)

幸せな経済自由人という生き方 本田健

「ユダヤ人大富豪の教え」の著者・本田健氏が書いた「経済的成功」を収めるための1冊。基本的に「ユダヤ人~」と内容は同じだが、ポイントを絞って紹介している所が本書の特徴です。

 

■幸せな経済的自由人とは

1.自分の大好きなことをビジネスにして、成功している。

2.自分と周りを幸せにしながら、豊になっていく。

3.自分の中にある貧困意識や自信のなさを克服した結果として、自由を手に入れている。

 

■本全体の総評

本田氏が一貫して論じているのは「好きな事を見つけて、仕事にしよう」という点です。自分が取り組んでいることが好きであるならば、目標に取り組んでいる時も楽しいし、自分を好きになれる。自分を好きになれば、そんな自分が付き合っている人やプロジェクトに対して真摯に向き合える、という流れが出来上がります。何をするにしても基本にあるのは「好き」というものなんだな、と読んで実感できました。

 

■最後に

「お金」の事を書いた本と言えば「ユダヤ人大富豪の教え」と並んで「金持ち父さん・貧乏父さん」が有名ですが、本質は両者でかなり異なります。前者が「自分と向き合い、好きな事をとことんやっていこう」というのに対し、後者が「不労所得を得るためには」という点で論じています。言わば、前者が精神的、後者が実務的と言えるでしょう。最終的に「経済的成功」を収めるためには両方とも必要であるので、2冊の本をお読みすることをお勧めします。

 

■著者プロフィール

本田健(ほんだ けん)

経営コンサルティング、ベンチャーキャピタル会社などを経営する「お金の専門家」。娘の誕生をきっかけに「セミリタイア生活」に入り、子育ての傍ら、講演家としても活躍。著者『ユダヤ人大富豪の教え』は70万部を超えるベストセラーとなった。

 

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2009年8月 3日 (月)

渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋

アメブロでお馴染み、サイバーエージェント社長・藤田晋氏の書いた自伝。
IT長者としての栄光だけでなく、大学時代の自堕落な生活、ITバブル崩壊によるバッシングなど藤田社長の陰の部分も包み隠さず書かれている1冊です。

■印象に残ったフレーズ
▽【まじめに学校に通って経営学を学んだところで起業家への道が開けるとはおもえませんでした。何故なら経営学部で一生懸命勉強し、良い成績を残して卒業した人が起業家になっている訳ではないからです】
→このフレーズは、学校の勉強を疎かにさせてくれました(笑)そもそも学校の勉強で得られるものと起業家として必要なものは一致しませんからね。それでは何が必要なのかというと【感性】と【行動力】であるとか。自分のアンテナを感度良好にしておくこととどんどん動ける態勢を整えておくことで、新たなものを創造していけるのでしょうね。

▽【仕事を始めたての頃はそんなに忙しくないのですが、私はハードに働くことを決めていました。朝早い時間も土日の時間も、仕事が無ければ自分で探してでもやり、また誰かに振られた仕事はもちろん断ったことがありません】
→学生時代から営業でトップを取ってきた藤田社長の仕事に対する考えです。
新人だからとかバイトだからとかに拘らず、今目の前にある事を100%の力を出しきってやり切る「情熱」を感じることができます。

■読むと何かを掴める人
▽起業を志している人、もしくはベンチャー企業で働きたいと思っている人
藤田社長は学生時代にフリーペーパーを発行している会社で、新卒としては人材のベンチャー企業で働き、その後は独立と、自分の力で実績を残してきた方です。
「自己の力」で道を切り開きたい方に最適の1冊です。

■著者プロフィール
藤田晋(ふじた すすむ)
1973年生まれ。
青山学院大学を卒業後、人材派遣会社・インテリジェンスに入社。
1年で退社し、サイバーエージェントを設立。同社代表取締役に就任。
設立2年後の26歳の時に、史上最年少で株式を上場させ、今もメディアの拡充を行っている。

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