経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか C.ダグラス ラミス
“本質を再検討し、未来を考える1冊”
人々の“社会的”“経済的”“文化的”役割は何なのかを、“憲法第9条”“南北格差”“環境問題”などに絡めて考察しています。
■著者の主張
・地球と共存してくため、経済成長なしに政治的な解決をしていこう。
・競争社会から相互扶助へ。お金から心の豊かさを目指していこう。
・人々が誰も政治に興味を持てるよう、選挙はくじで行おう。
・理想の社会は、智恵と倫理について人々が考えたり悩んだりしない社会。
■この本を読むのにピッタリな人
【社会問題に関心がある人】
元々、僕がこの本を手にとったのは “経済成長に伴う発展途上国の現状と解決策”を学ぼうと思ったからでした。
著書は「発展途上国の存在は先進国に必須の存在」というフレーズを筆頭に“なぜ発展途上国が生まれたか”についてまとまっています。
そのため出版は10年程前ですが、色褪せることなく、一読の価値ありの1冊です。
■本全体の総評
【Good】
当たり前の事だと普通は考えもしない原点について論じており、どの事柄も真新しく、どんどん先を知りたいと読み進めていけます。
【Bad】
著者は“現実主義を否定している訳ではなく、21世紀をどう生きてくかを書いた”と述べているにも関わらず、未来に対しては曖昧な印象をぬぐいませんでした。
特に疑問に思ったのは、“北の国(先進国)を南の国(発展途上国)の人に見てもらって社会を変えていこう”という部分です。
それぞれの持つ考えが違うのに、北の住民は受け入れられるのか?お金を基準に生きている人を動かすにはどうすればいいのか?と疑問はどんどん浮かんできます。
ともう1歩踏み込んでほしかったな、と思います。
■著者プロフィール
C・ダグラス・スミス
1936年、サンフランシスコ生まれ。
カリフォルニア大学を卒業後、60年に海兵隊員として沖縄に在留。
除隊後も日本に留まり、津田塾大学教授などを務める。
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