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株でゼロから30億円稼いだ私の投資法―大株主への道こそ株式投資の本道  遠藤四郎

高卒でいっぱしのバンカーだった著者が、株を始め80億稼ぐまでの道程を記した一冊。 著者は、高度経済成長の波に乗り株式投資を始める。 買う株は、あくまでも「低位株」「含み資産豊富な企業」に絞っていた。 「低位株」というのは、2部上場株や店頭株のことを指し、同じ産業内でも経済効果のタイムラグが発生する株式である。 「含み資産」というのは、日本が高度成長する以前から 不動産を保有している会社のことである。 これがあれば、会社が倒産の危機に陥った場合でも 特別損益という形で補填が効くからである。 このポリシーを守り続け、著者は最高で 1200万株、資産80億を築いた。 ここまでの資産を築くにあたって、心がけたことは 「人と同じ行動をしない」 俗に言われる「仕手株」という会社の業績や景気に関係なく、高騰する株には手を出さず、常に人と反対の行動をとってきた。 好材料が出れば「売り」、悪材料が出れば「買い」 そうして、成功を手中に収めたのだ。 ここで、著者の座右の銘を紹介する [奢るべからず。目立つべからず。盛者必衰の理となり] 株で儲かったからといって、謙虚さを失ってしまったら、心に隙ができてしまい、やがて財産を失うこととなってしまうのである。 著者の株に対する愛着心が感じられる本です。 読んでみて思ったのは、今の時代に果たしてどこまで通用するのか、ということである。 著者が株を始めた50年代のGDPは10兆円。 そこから高度経済成長の時代が到来し、経済は右肩成長を続け、資産も何もせずに価値が高まっていた時代である。 しかし、今は世界的に経済が連携し、不安定な時代となっている。 加えて、市場を監視する目は厳しくなり、退場する企業や買収される企業が続々でてきている。 このような時代に、赤字続きで含み資産を持つ株式が、低位で存在しているのか? また、経済が停滞している現在、持ってるだけで 価値は果たして上がるのか、疑問である。 しかし、著者の株を取り組む姿勢は十分評価できる。 ・人に薦められた株は不安でしょうがないものだから、自分で検証し、投資しなさい。 ・常に奢らず、心に隙を作らず投資を行いなさい。 GDP50倍の時代の市場、精神論を学ぶには良書だと思います。

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