すべては一杯のコーヒーから 松田公太
バンカーであった著者が、コーヒーの本場シアトルに乗り込み
味にほれ込んだ「タリーズ」の店を自らの手で日本に出店させようと
1人で本社へ乗り込み、独自の事業モデルと熱意が認められ獲得。
銀座への1号店出店から株式上場までの道のりを、飲食業界、お役所批判
契約の大切さなどを挟みながら人情第一に描かれています。
<この本を読んで欲しい方>
・成功は生まれや才能で決まるものだと思っている方
自分は平凡だから何をしてもうまく行きっこないと思っていませんか?
この本の著者はアメリカに10年近く住み、有名大学・有名企業に入りますが
タリーズで成功を収められたのは自分を信じ行動してきたからにあります。
実際、著者自身とてつもなく多くの挫折を経験しています。
友人に裏切られたり、土地交渉が上手くいかなかったり、閉店せざるを
得なかったり、と話の構成ほとんどを失敗談で占められてる印象を受けるほど
多くの失敗とほんのちょっとの成功が本書には書かれています。
・夢や目標を持つことの意味が分からない方
私もこの本を読むまでは、人夢や目標ってに言って自分をアピールするため
のものだと思っていました。しかし、この本との出会いから、夢を想い目標
に向かって突き進むことの大切さを知りました。
著者は“目標”と“夢”についてこう述べています。
「目標とは具体的な計画に基づいて、自分の実生活の羅針盤として必要な
もの。一方の夢とは、たとえ具体性が乏しいとしても、思い描くだけで心が
満たされるもの」
<概要>
友人の結婚式で訪れたシアトル。そこにあったタリーズのコーヒーを飲んだ
ことがきっかけで著者の人生は大きく変わる。
タリーズの1杯のコーヒーには味、香り、カップ、といった著者を虜にする
魅力が詰まっていたのである。
帰国後、銀行の人事体制にも疑問を呈してた時期と重なったことから
三和銀行を辞める決意をする。そして、営業権をかけ、単身で交渉の日々。
自身の事業計画書と情熱が認められ、1年の猶予付きで契約を結ぶことに成功する。
契約を結んだからといって順風満帆ではない。
資金調達、物件取得、商品輸入、マーケティング、全て自分1人で
やらなくてはいけなかったのだから。
特に困ったのが、集客。
銀座の1等地に出店したからといってすぐ大繁盛するわけではない。
1杯300円以上するコーヒーが珍しい時代、聞いたこと無い会社がコーヒー
を売りだしても買うどころか、興味すら示さないのだ。
そのため、まずはコーヒー文化を根付かせようと、様々な努力を自ら行った。
ある時はタリーズのカップを持って銀座中をウロウロしたり
またある時は手書きのビラを作り周辺のオフィスを回ったり。
すべては売上を上げるため。そのためなら努力は欠かさなかった。
そして、ゼロから作り上げたタリーズを3年という飲食業界最速の記録で上場
へと持っていったのである。
現在では、日本国内での卸売りと焙煎権までも得て、タリーズの魅力をたくさんの
人に伝えられるまでになったのだ。
<目次>
序章:人生には夢と目標の両方が必要だ
第1章:情熱は伝わる-タリーズとの成約
第2章:使命との出会い-アメリカでの幼少期
第3章:情熱を通して-三和銀行での躍進と苦悩、そして退職
第4章:気づき即行動-念願の1号店オープン
第5章:仲間への感謝-タリーズジャパンの根幹をなす仲間たち
第6章:松田社長のタリーズへの想い-信頼関係は何にも増して強力だ
<最後に>
この本を読んで、こんなにも目標と夢を持つことの大切さ、親・兄弟を大切
にしている人の姿、経営者となっても魅力を広げることを忘れない、この3点
を学びました。
この3つの中でも特に響いたのは、経営者となっても常に先頭に立って動く
ところです。
松田社長は心からタリーズを愛し、その普及のためにどんな泥仕事もこなして
きました。ただお金を儲けるための社長業ではなく、タリーズの魅力を伝える
ための社長業。
松田社長という人に有能な熱い人が集まる訳が知れました。
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