謎の会社、世界を変える。-エニグモの挑戦/須田 将啓
ベンチャー企業創業者として、博報堂という安定領域から抜け出し
仲間と協力し、想いを形にした方の考えを知れる1冊です。
それではまずは、著者の紹介から。
■著者プロフィール
▽須田将啓(すだ・しょうけい)
エニグモの共同最高経営責任者の一人。
慶応義塾大学理工学部で電子工学を学び、博報堂へ入社。
世の中の「あるべき姿」とか、「現状は間違っていないだろうか」
という視点を持ち新規ビジネスを考える、エニグモのアイディアマン。
また、著者と一緒に会社を創業した田中禎人という人物も
紹介します。
本の中で度々、出てくる重要人物でもあります。
▼田中禎人(たなか・さだと)
エニグモの共同最高経営責任者の一人。
青山学院大学法学部を卒業後、アパレル会社・オンワード樫山に入社。
1年で退社後、外資系PR会社に転職。
その後、MBA取得し、博報堂に移る。
Life is short , make it count.(人生は短い、意味あるものにしろ。)
という言葉を大切にしている。
何のために儲けるのか、というビジネスの本質を大切にしている。
2人に共通する部分がこの本を通して、垣間見ることができます。
共通点としては、
1.アイディアマンである。
2.「世界初」の事業をただの想いや趣味程度に終わらせず、
ビジネスとして軌道に乗るよう、ロジカルの面でも優れている。
3.昔から起業を志し、その志を一貫して貫き通してきた
これらの3つは、起業家のみならず、人として生きてく上で
大切な“想い”であったり“”であると思います。
なぜなら、
1番目は、自他の環境を感じ取る『感性』
2番目は、「何となく」で終わらせない『理性』
3番目は、自分の想いを信じ、『ブレない思想』
この3点について、上記のお2人は、とても高い状態であると思います。
その結果として、“共同最高経営者”として会社を操業できたのだと思います。
■この本を読んで欲しい人
▽インターネットを利用することによる、システム化の効果を知りたい人
→ネットを利用する日本人は、2008年において、8800万人います。
これは世代・性別に限りがなくいるため、とても大きなビジネスチャンス
であることが窺い知れます。
ネットを利用することによって、空間の制限が無くなり、本当に求められている
サービスであるならば、必要としている人に受け入れられる土壌があるの
は大きなビジネスチャンスであるといえるでしょう。
著書では、エニグモの5つのビジネスの中から、「バイマ」「プレスブログ」
という2つのビジネスモデルについて、想いの状態から軌道に乗るまでを
事細かく細かく記してありますので、システム化の流れを知るにはとても
良い1冊となると思います。
■紹介したいフレーズ
▼「楽しい仕事がしたい」、「楽しい会社を作りたい」と理想
を言っても、「結局ビジネスとしてうまくいかないと、
楽しさってありえないな」ということを、すごく実感した(p.134)
▼いつでも守らなければならないのは、「強気の態度」でした。
経営者が弱気の態度であれば、事業全体が先行き不安定であることを
自ら公表しているようなものです。(p.139)
▼謎があるから人は惹かれ合う
謎があるから人は冒険する
謎があるからこそ人生は楽しい。(p.238)
■この本にぴったりなkeyword
ネット アイディア 主体性 創造性
起業 システム化 感性 ロジック
■最後に
博報堂という歴史のある安定企業で働いていた2人が、
自分達の夢を叶えるために会社を辞め、仲間を募り、
ビジョンをどんどん具体化していく様は、
一種のヒーローものの作品を読んでいるようでした。
エニグモという会社には、輝かしい経歴を持った“ヒーロー”
が集まっているため、読み終わった時には
『見せ方を考える』のが広告業の仕事であることや、
ユーザー参加型のWeb2.0の概要など、実に多くの知識をも
得ることができました。
ベンチャーIT企業の創設者でもあるこの本は、
上記のような見方をすれば、様々な分野・用語を吸収できる
本でもあります。
一見すると、どこにでもあるような会社のPR本のように捉えられ
がちですが、そこは“世界初”を唱える企業らしく、
読者への見せ方・引き込み方も“世界初”の本だな、と感じさせる
1冊でした。
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