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2009年6月17日 (水)

ザ・ドロップアウト 高崎ケン

“夢”や“学歴”に縛られてしまい、「自分はこんなもんじゃない」 という想いが常に頭をよぎり、現状を受け入れられないがために 悶々とした日々を送っていた著者が、今までの経験と仲間への感謝から自分が特別な存在じゃないことを実感し、前向きにそして楽に人生を考えられるようになった軌跡を描いた作品です。

■著者プロフィーツ
高崎ケン
1979年に札幌に生まれる。推薦で慶應義塾大学に入学し、4年間をアウトドアサークルや海外への旅行などに費やす。 卒業後は、大手映像関連企業→テレビAD→ミュージックビデオ→運送屋仕分け→バーテンダー→AV制作→コールセンター派遣→ホスト→ロンドンにて宿の手伝い→ゲストハウスの管理人→アダルトサーバの管理・・・と、職を転々とし、現在は、オランダ・アムステルダムに住む。
最初の会社を10ヶ月で辞めた後は、長くても半年、短くて1日という転職を繰り返しています。

■この本を表すkeyword
就職 転職 大企業 学歴 仲間
自分探し 夢 プライド 理想と現実

■印象に残ったフレーズ
▽繰り返しの毎日で一生を終えるなんて、それこそ発狂してしまいそうで退屈だ。
▽ほんの少しの勇気と好奇心がアダにもなるし好機にもなる。
▽「こんなに努力しているのにどうして報われないんだ」諦めなければ夢は叶う、とは思わない。せめて一歩前進だけでも味わいたいと願いつつ、早く諦め切れればどんなに楽だろうとも思う。

■この本を読んで欲しい人
▽何かを始めたくても踏ん切りがつかない人
→先のことを考えず、その時に興味を持ったことをやっていく生き方には刺激がある一方、耐久性がありません。得たいものが得られるかどうか、という瞬間で生きることの甲乙が描かれています。

▽就職活動を控えている人。
著者は大学生を、「現実というフィルターを通して世界を見ていない、純粋で哀れな存在」と記しています。
社会というものをテレビや雑誌などの外からしか見たことない状態で就職活動を行い、幻想を抱いたまま飛び込む。
中に入ってみて初めて、全て自分の思い通りにはいかないことに気付き自信を無くし、投げ出す。
しかし、投げ出した所で問題は解決されるどころか、選択の幅が狭まり自分の首を絞めることになる。
こんな循環を繰り返す著者の姿を他人と捉えず、“明日は我が身”であることを感じつつ、将来への“決断”をして欲しいと思います。

■本全体の総評
今までも誰かの人生を書き記した本は読んできましたが、終わりが見えない感で終わる本は初めてでした。
それほど、この本には、著者の続いている『人生』を感じられます。
人生が『点』と『点』で結びついているのを実感できました。

仕事をなぜ辞めたのか、どうしてその仕事を選んだのか、など著者の1つ1つの行動の理由がしっかりと述べられているのでとても読みやすかったです。

■最後に
これから社会人になる身として、読んでおいてよかったと思います。自分のやりたいように事が進む大学生という期間を経て、真逆といっていいほど違う世界に飛び込むことになることへの仮想体験ができました。
やりたいことをやるだけが仕事ではなく、周囲との協調と与えられた仕事においてベストを尽くすことで、会社にとっても自分にとっても良い結果になります。
そのために“我慢”は必要だし、我慢の限度が自分の所定内であるよう“やりたい仕事”や“働きやすい職場環境”を選び、築き上げる必要があります。
まずは結果を出すことで、幻想から解き放たれる、と思えました。

ザ・ドロップアウト ザ・ドロップアウト

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