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2009年7月

2009年7月27日 (月)

ヴァージン-僕は世界を変えていく リチャード・ブランソン

15歳で雑誌の発行を始めた少年がイギリス最大企業・ヴァージングループを作り上げていくその姿を本人自らが書いた1冊です。

 

読みながら、これほどまでに“冒険”への意欲が掻き立てられたことは初めてでした。

とにかく動きたい、何かしら自分の経験を増やしたいと。

 

この本と出合えたことで、“挑戦”の2文字が心に焼き付けることができました。

 

 

■ヴァージン・グループとは?

1970年代初め、リチャード・ブランソンがヴァージンレコードのレーベルとショップを立ち上げたことから始まり、1984年には映画会社、ゲーム、航空 会社、その後リゾート、航空機、ホテル、ラジオ局、出版社、コーラ、ウォッカ、鉄道、化粧品、携帯電話、インターネットアクセス、宇宙旅行などに多角化し ている。同グループは2006年、新燃料への進出を発表した。グループ内企業数は200社以上、従業員は50,000人に上る。

 

■著者プロフィール

Richard Branson(リチャード・ブランソン)

1950:生まれる
1964
:学生向け雑誌『スチューデント』を創刊
1971
:レコード店を開業する
1984
:ヴァージン・アトランティック航空会社を設立
1991
:気球での世界一周を試みる

2000:エリザベス2世女王より『ナイト』の称号を与えられる

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『食卓からの経済学』 日下 公人

人が生きていく上で欠かせない“食事”。本書では、食事と経済活動と結びつけています。食べ物に焦点を当てつつ、そこから人々に支持される歴史的背景、諸外国との比較等を行っていき、多様な視点から見たことで見えてくる経済の本質を描いた1冊です。

 

■印象に残ったフレーズ

▽【需要は供給を生む】

→文字だけを見ると当たり前のことですが、ここのエピソードが実に面白い。

ラーメンの発祥は中国ではなく、神戸なんです。多くの日本人が“本場”の味を求め中国に行くもんだから、「そんなに食べたいなら」と中国人がラーメンを売り出したそうです。中国へ行った日本人は「これが本場の味か」と妙に感心するのだとか。味より“本場”に惹かれる現象はまだまだたくさんありそうですね。

 

■本書で取り上げられているもの(一部抜粋。五十音順)

・コーヒー

・砂糖

・“清潔”

・パーティー

・パン

・ビシソワーズ

・保険

・リンゴ 

・割り箸

 

 

■本全体の総評

著者が“経済学”というものを市場や経営、果ては人にまで広げて、それらを上記に上げたものの逸話と組み合わせて紹介しているのはとても面白く、納得がいきます。この1冊を読むことで、世界中の「食べ物の歴史」「新規ビジネス」そして「著者の見識の深さ」を知り得ます。

タイトルの奥底に隠された、社会の本質を知るにはもってこいの本です。

 

■著者経歴

日下 公人(くさか きみんど)

1930年生まれ。

東京大学を卒業後、日本長期信用銀行取締役、東京財団会長を歴任。

現在、日本財団特別顧問などを歴任

 

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2009年7月24日 (金)

話す力 斎藤孝

「声に出して読みたい日本語」で有名な齋藤孝氏が書いた、「話し方」をまとめた1冊。
自分が言ったことが相手に100%伝わっているのか不安に思うとか人前に出ると緊張して話せないといった人達向けに、精神的・技術的対処法がまとめられた1冊です。

■ピッタリなkeyword
伝達 共感 メモの使い方 型通りの会話 対話から議論へ

■印象に残ったフレーズ
▽【型通りの話がなぜおもしろくないか?それは、内容に「今・この場で・なぜこのような話をしなくてはならないか」
という必然性が欠けているからだ】
→校長先生の話がつまらない理由が今になってやっと分かりました(笑)原稿通りのスピーチをされても、聞き手はそこからオトク感を感じれることなく、
集中できなくなってしまうことを示しているフレーズです。

■読むと何か掴める人
▽自分が話していることを聞き手がどのように受け止めているか気になっている人
→自分が話している時にいつも笑ってくれているんだけど、本心ではどう思っているのかな、とふいに思うことはありませんか?
著書には、話し方と同時にそれを聞く人がどのような反応を示すのかも掲載されています。
話し手と聞き手、両者の視点を知りたい人にはピッタリの1冊です。

▽「ネタ」作りに興味のある人
→話す力を上達させるためには、ネタ作りのための情報のInputが大切です。
著書には、情報収集法が多々紹介されています。
僕にとって素晴らしいアイディアと思ったのは「本を読んだら、自分でいいと思った箇所を引用しながら、自分の経験と絡めて面白いネタを1つ作る」というものです。
本を読んで新たな1歩を踏み出すためだけに使うのではなく、話すネタを作るために利用するのも1つの利用法ですね。

■本全体の総評
この本は「話す」事に関するノウハウ本です。多種多様な方法が紹介されているものの、
その本質は共通しており、著書が伝えたい「ライブ」「共感」の2つを軸に話が展開
されています。そういった面では、この2つの大切さが視点を変え強調されているため、
記憶に残り易く、本質を理解した上で著書の方法を試せるようになると思います。

■著者経歴
齋藤孝(さいとう たかし)
1960年生まれ。
東京大学法学部を卒業後、同大学院教育学研究博士課程を経て
現在は明治大学文学部教授を務める。

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2009年7月15日 (水)

ブラック企業の闇 

誰もが知っている大手企業で働いた経験のある人の経験談をまとめた1冊です。「ブラック企業」は、【1.景気悪化による経営合理化により社員にシワ寄せが来ている企業か、2.元々の企業体質が行き過ぎた体育会系】の2種類登場します。
良く言えば企業のワガママ、悪く言えば企業体質に順応できなかった人々の嘆きのこの本についてご紹介していきます。

 

 

■ブラック企業とは?

・月400時間労働、月収13万円という条件の激務薄給

・先輩社員による暴力

・離職率が高い(大量採用、大量退職の繰り返し)

・成績の悪い社員に対する自己負担の強要

・「隔離部屋」という退職勧告に従わない社員を詰め込む部屋がある

 

■登場企業(一部のみ掲載。50音順)

・セガ

・武富士

・トヨタ自動車

・日本IBM

・日本NCR

・日本マクドナルド

・光通信

・ブックオフ

・モンテローザ(居酒屋チェーン)

 

※また、激務薄給で有名な業界で働く人の実態も紹介されています。

・テレビアシスタント(AD

・システムエンジニア(SE

・アニメーター

 

 

■ブラック企業の見抜き方

・月給に広きがある(実情は、最低給しか貰えない)

1年中求人広告が出ている

・総社員に対して、募集人員が多すぎる

・「夢」「希望」「やる気」「熱意」といった精神的な言葉が並び、仕事に関する具体的なスキルが掲載されていない

・ノルマなし(自主目標という形で厳しいノルマがある可能性あり)

 

 

■ブラック企業に入ってしまったら

・周りの反発を押し退け、のしあがる

・退職

・弁護士、労働基準監督署に相談

 

■本全体の総評

正社員として働いたことのない僕には、こういう世界もあるんだ、と第三者的な視線でしか読むことがきませんでした。一種のバラエティ番組を見る様な感じです。

ただ、書いてある内容はとても面白かったです。有名企業ばかりのエピソードですからね。

しかし、将来的にブラック企業と呼ばれるような企業に入ったとしても、この本を手に取ることはないでしょう。なぜなら、この本には上記のような対策が載っているのみであり、この本を読んでも、状態を解決する手立てはないからです。大事なのは、会社の期待に応えることなんだな、と読み終わった後思いました。

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とことんやれば、必ずできる  原田泳幸

マクドナルドの社長・原田さんが「成長の秘訣」をまとめた1冊です。原田社長の経験談が頻繁に織り込まれているため「こんな経験もあるんだ!」と視野を広げたいと考えている人に最適の1冊です。

 

■著者プロフィール

原田永幸(はらだ えいこう)

1948年生まれる。

東海大学工学部→日本NCR→横川・ヒューレット・パーカードを経て

90年にアップルコンピュータジャパンに入社。

97年:同社社長・米本社副社長を務める。

04年:日本マクドナルドホールディングス社長に。

05年:会長職も兼任する。

 

もともとは理系出身の著者が、なぜマクドナルドに移ったのかというと、消費者に身近な商品を売ってみたいという思惑があったからだとか。その熱意を形にしたのが、人気モデル蛯原友里さんをプロモーションに起用した「えびフィレオ」のヒットや店舗の24時間営業化などです。

一方で、成果主義が行き過ぎて、現職店長から訴えられた事件は記憶に新しいところです。

 

 

■この本を読んで欲しい人

▽目標を持つことに縛られている人

原田社長は、「動く」ことを第一に考えて生きています。それは、今の知識だけで判断するのではなく、自ら経験することで、視野を広げられるからです。著書には、この用例がふんだんに紹介されているので、「動きたい」と思っている方に最適の1冊だと思います。

 

▽社会人の方

この本自体が、働いている人向けに書かれた本です。そのため、上司からの立場の進言の意図であったり、海外留学(著書には、AMPという管理職対象のセミナーについて書かれています)の醍醐味をこの本から読み取ることもできます。

 

 

■オススメの読み方

この本は、最初から最後まで読み通さないと理解できないという本ではなく、11つが、行動を改善するための秘訣を紹介している本です。

なので、時間の無い方や書店で見かけた方は、面白そうなタイトルがある部分を読んでみて下さい。

 

 

■最後に

原田社長に憧れを抱いたのは、18歳の時に参加したマクドナルドの株主総会でした。この時壇上で、堂々と時には愛嬌のある語り口で株主に説明する様は今でも鮮明に覚えています。原田社長に惹かれた理由のもう1つに、学歴があります。マクドナルドと言えば、誰もが知ってる超有名企業。そのトップが有名大卒じゃないことに驚きました。高校を卒業したばかりの僕にとって学歴こそが全てという考えがあり、勉強しないと苦しい生活しかないと思っていました(昔の東海大がどれ程のレベルか分かりませんが)。しかし、原田社長の存在を知ってからは、学歴至上主義の考え方が多少薄れたと同時に、人生は一生努力だと思えました。視野を広げてくれた原田社長は今でも僕の憧れです。

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2009年7月12日 (日)

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究  ハイラム・W. スミス

フランクリン・プランナーという手帳をご存じでしょうか。世界中で1500万人以上の人々に愛用されている手帳です。今回の本は、この手帳を開発した著者が“時間”を有効に活用する思考法を記した1冊です。

 

■著者プロフィール

ハイラム・W・スミス

フランクリン・コヴィー会長。であり、フランクリン・プランナーを開発した方。「人生で本当に大切なことは何か」を常に問いかけている講演家でもある。

 

 

■この本にピッタリなkeyword

目標 リーダーシップ 影響力 責任 幸せ

 

■印象に残ったフレーズ

▽【目標を設定することで、新しい行動へと駆り立てる。その反面、達成できなかった時の恐怖を感じることになるが、失敗する可能性を排除するということは、成功する可能性も排除することになる】

→“目標”について述べた一節です。何かを“決める”ということは、取捨選択をすることになります。自分で道を選ぶからには、責任も自分で取らなくてはなりません。責任を“取る恐怖”と“取らないために失うもの”を記したフレーズです。

 

▽【どんな出来事も偶然も運命も、意志の強い人の強固な決意を、妨げることも、阻止することも、押さえつけることもできない】

→“決める”ことの強力さを表した1節です。決意することの素晴らしさが述べられている文中の例は必見です。(P.187

 

▽【誰かに反発するということは、その人の操りと正反対な動きをしているに過ぎない】

→親に反発する子の例で挙がった1節です。親へ反抗することも結局は、親の生き方の1つであるということを述べています。

 

▽【他人の目は私達を破滅へと追いやる目である。もし私を除いた全ての人々が盲目ならば、私は上等な服も、豪華な家も、高級な家具も欲しいとは思わないだろう】

→他人の目の影響力の大きさを表した1節です。このフレーズが1番スッと心に入ってきました。

 

 

■この本を読んで欲しい人

▽時間は無限にあると心のどこかで思っている方

→著書では、時間を効率的に活用する方法が豊富に紹介されているので、実践してみたいと思ったものから試してみると、意外な満足感が得られるかもしれません。

僕が実践したのは、「嫌な仕事を優先させる&自分自身に報酬を与える」です。最初にやりたくない事を片づけることで、余裕を持って1日を送れることができています。

 

以上の他にも、「目標を持つ事の大切さ」も同様の手法で述べられています。全般的にこの本では、負のエネルギーをプラスに変えるための方法を紹介している感がします。なので、ワクワクしながら読めること必見です。

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2009年7月 8日 (水)

若手行員が見た銀行内部事情 稲村圭

メガバンクが誕生したちょうどその年に新卒として入行した著者が、新卒行員の視点から見た銀行の社風について書かれた1冊です。

 

■著者プロフィール

稲村 圭(いなむら けい)

1977年生まれ

2001年:某国立大学を卒業後、メガバンクに入行。

2002年:退職。

 

出世支店といわれる恵まれた支店に配属されたにも関らず、僅か1年と10ヶ月ほどで辞めた著者が、将来に絶望し辞めていった理由を本書にて語っています。

 

■銀行業界の実態

▽社風

・体育会系で上に意見を言う事はできない。

・教育体制が徒弟制で、教えてもらうことはない。

・抱きつく、手にキスをするなどのセクハラが横行している。

 

▽悪習の元凶となっている事

3年に1回の転勤→セクハラやいじめの横行。

・評価は支店長が決める→上に意見ができない。

 

▽給与体系

1年目:手取り12,3万円の年収260万円。

24年目:手取り17,8万円の年収330万円。

7年目以降:年収800万円を超える。

15年目:年収1000万円。

・その後は、副支店長になると1500万円になるなど役職によって差が生じる。

※この情報は約10年前の情報なので、今では随分変わっている可能性もあり。

 

▽行員(総合職)の辿る道

・一般事務課(預金・為替業務)に配属され、一般職に仕事を教えてもらいながら、窓口業務をこなす。

・数ヶ月後、融資営業課(貸付・債権回収、新規取引先開拓)に。

・その後は実力次第で役職が就き、50歳を超える頃には9割の行員は出向していき、残りの1割は本店にて出世していく。

 

■最後に

どこまで事実なことなのかは分かりませんが、実際に働いていた方の書かれた本と出会えたことはとても価値のあることだと思います。企業紹介HPOB訪問をして実際に話を聞いても会社の悪口を知る機会はほとんどないですからね。社員皆で手を取り合って頑張っていこうという世界を想像していた自分にはかなりの衝撃でしたが(笑)

こういう世界もあるのだな、ということを学生の内に知っておいてよかったと思います。

 

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人を動かす デール・カーネギー

人間関係の研究の第一人者であり、世界中で2000万部を売上げた著者が書き記した“対人”に特化した1冊。

 

■著者プロフィール

デール・カーネギー(1988年―1955年)

アメリカの実業家でもあり、作家・セミナー講師としても活躍。

 

■この本にピッタリなkeywor

傾聴 納得 本音の付き合い 幸せになるための心の持ちよう

 

■印象に残ったフレーズ

▽【我々は、他人から聞いた話に対して、「理解」ではなく、「価値判断」をしてしまう。評価をすることに熱心になり、相手の真意を理解することは疎かにされがちだ】

→人に対して何かしらの影響を与えたいと思うのであれば、まずこの一節を頭に入れておくべくでしょう。なぜなら、相手の事を知るのが影響を与えるための第一歩なのですから。

 

▽【敵を作りたければ、友に勝つがいい。味方を作りたければ、友に勝たせるがいい。人は誰でも、友より優れている場合には重要感を持ち、逆の場合は劣等感を持つ】

→無意識の内にどんな人と接するかで態度を使い分けていないでしょうか。自分が態度を使い分けている事は相手にもそれとなく伝わるものだという事です。相手に対して勝気で接していれば相手は引け目を感じ、友情を芽生えることはできないということです。「自慢話」はよくないという事も暗に示しているフレーズです。

 

■この本を読んで欲しい人

▽人に対しての影響力を高めたいと思っている方

→本中には、対人と広く定義して説明しているのではなく、ビジネスや家族、恋人など、様々な状況における行動指針が述べられているので、行動に移すまでのプロセスが認識しやすいと思います。多くの指南の中でも僕が1番感銘を受けたのが、

 

▽他人の取る行動が「なぜそうなのか?」疑問に思っている方

→自分には理解できない行動を周りの人が取った時に「なぜそのような事をするのか?」と疑問に思ったことはありませんか?

本書では、相手に対して影響力を与える秘訣と平行して、相手の行動の源泉をも掲載してあります。例えば、クレームを言う人は心のどこかに満たされない想いがあるとか、親が子供を怒るのは子供に親と同等のものを求めているだとか、読めば「なるほど!」と思える内容が盛り沢山となっています。

 

■本全体の総評

人に対して影響力を与えるためのノウハウだけでなく、どのような心持ちを持って接すればいいのかという本質の部分にまで触れられているので、「なぜそうなるのか?」の部分が考えやすいと思います。その一方で疑問に残る箇所が存在したのも事実です。例えば、全般的にこちら側が一歩引いて譲る姿勢が見られますが、それが全ての事象において成り立つとは思えませんでした。この例として、以下の逸話について検証してみたいと思います。

【学校の出入り口が生徒の車によってふさがれていた。そこで教師は、穏やかに車の持ち主を尋ね、「あの車をのけてくれたら、他の車の出入りが楽になるんだが、どうだろう」と持ちかけた所、学生は喜んで車を移動していた。】

この事象に対して大いに疑問が残りました、今回の場合だと、教師に反発している生徒に

対して対等な立場から提言しても言うことを聞かないと思う。よって双方の関係性によっ

ては押しつけがましい命令もある程度必要だと思いました。

■最後に

世界の名著と言われる本に触れる機会によって、人への影響力の持ち方に加えて、本の選び方の再考にもなりました。今まで、みなが買っているからといって手に取りたくない、という想いがあったため、ベストセラーの本を手に取る機会はほとんどありませんでした。

しかし、それは本そのものを見ていなかったのです。本書のような売れている本は多くの人々が支持した理由がどこかにあり、それは同じ人間である以上共感できる部分があります。ある分野に対しての取っ掛かりとしては、ベストセラー本をあえて選んでみるのもありかな、と思いました。

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2009年7月 6日 (月)

今日、ホームレスになった-13のサラリーマン転落人生 増田 明利

世界的不況による“100年に1度の不況”といわれる昨今。企業の業績がガタ落ちの今、職を失い、住む場所を失い、そして家族をも失った【ホームレス】になる方達が急増しています。昨年末の“派遣村”の現象は記憶に新しいことかと思います。そんな現状をより実感できる1冊がこの本です。この本には、大手商社や外資系投資銀行、起業した人など、実に多様なバックグランドを持っている方達が登場します。彼らの社会人としての人生を垣間見ることで、ホームレスになるということが他人事ではないことが実感できるかと思います。

 

 

■著者プロフィール

増田 明利(ますだ あきとし)

1961年生まれ。

高校を卒業後、ルポライターとして活動を続けながら、

現在は不動産管理会社に勤める。

2003年頃から格差に関心を持ち、取材を通して

ホームレスの代弁者としての活動も行っている。

 

 

■ホームレスの現状

▽平均年齢55.9歳。平均月収は5万円未満が80%を占める。

▽ホームレスになった主な原因は、「失業・倒産」、「病気や高齢で働けなくなった」ため。

▽ホームレスにも①定住型と②移動型の2タイプいる。①定住型は、高齢者や病人などの稼ぎのない貧しい者が公園や河川敷に暮らし、炊き出しや残飯に頼るタイプ。一方、②移動型は、日雇いや廃品回収などの仕事をして、サウナや簡易旅館を転々とする人。

 

 

■印象に残ったフレーズ

▽【サラリーマンというのは組織に所属しているから評価してもらえるんだ。辞めたら惨めなものだよ。】

→大手商社で財務部次長として働いていた方のメッセージです。自分では経理のスペシャリストと自負していたにも関らず、転職では一切評価されなかったとのこと。大手企業にいた人ほど、このような想いを持つことが多く、会社の外に出たら自分の力の無力さを感じるそうです。

 

▽【職探しでは年齢ではじかれ、家にいれば妻に邪魔者扱いされる。】

→職を失ってまずすることが、職探し。これは雇用保険(上限30万円弱を最長6ヶ月間受給される)をもらう事にも関係するのですが、人材会社や職安に通う日々が続くということです。ただ不況により人余りが続いている状況では、再就職も難しいとのこと。税理士などの資格を持っていても40歳までにしか条件のいい求人はないそうです。

→また、登場する全ての人々に共通することが、【離婚】。どの人も稼ぎがなくなった途端に夫婦仲が上手くいかなくなり、別れています。ある者は妻子に見せる顔がないからと家に帰らなくなった者、またある方は妻が子供を連れて家を出て行ってしまうケースがあります。

 

 

■最後に

この本を通して学んだことは、【現実をしっかりと見据える】ということでした。人生を幸せに過ごすためには、お金があればいいとか楽しい気持ちを持つことなど、条件は人それぞれでしょう。理想を追い求めるのは意欲的に生きていく上で必須の事ですが、夢見心地で終わっては得られるものも得られなくなります。そうならないためにも、現状を把握し、生活レベルを満たす事がまず必要になるかと思います。まして扶養家族がいる状況では、自分の事ばかり考えては生活が成り立たないでしょう。

 

今まで本を読むと、1歩踏み出す意欲をもらう事が多かったのですが、この本では足元を見直す機会を得られたと思います。頑張り時や踏ん張り時に諦めない自分でこれからもいたいものですね。

 

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2009年7月 5日 (日)

お金ではなく、人のご縁ででっかく生きろ! 中村文昭

18歳から我武者羅に生きてきた著者が、師匠や親・仲間との出会いを通して学んだ“働き方”や“人間関係”について1冊にまとめた本です。

 

■著者プロフィール

昭和44年、三重県の山奥で林業を営む息子として生まれる。高校を卒業後、上京し、野菜の行商から始める。19歳で六本木にバーを出店、その後は地元の伊勢で、レストラン・ウェディング「クロフネ」を展開。実業の傍ら、講演も積極的に行う。

 

自分の力で理想を実現してきた著者。時には開業資金2億円を稼ぐために長者番付の上位者から順番に資金提供をお願いして回るなど、何事も不可能と決めず、挑戦していく姿には勇気をもらいました。

 

■この本にピッタリなkeyword

一期一会 お金の使い方 感謝 

新友・親友・信友・心友 商売と事業

 

■紹介したいフレーズ

・【誰のためにおしゃれをするんだ。誰におしゃれだって言ってもらいたいんだ。若いおまえがおしゃれをしても、たかが知れてるから、今のままでおれ】

→お金は、目や舌や耳に使って感性を磨くこと。興味が無くても一流に触れていこう。

 

・【人間とは年齢を重ねていく内に様々な人と出会い、様々な人の「いいとこ取り」をしながら作られていく生き物。自分を形作るものの内、90%は他人からの影響である】

→人との出会いがどれほど人生に影響を与えるかを表した言葉です。

 

 

■この本を読んで欲しい人

1歩踏み出す勇気が欲しい人

→この本には、読んでいるだけで「動きたい!」と思える要素がふんだんにつまっています。それは、著者が成功者とした語っているのではなく、同じ立場から語られているために、自分にもできるんじゃないかと思えるからだと思います。僕が挑戦しようと思ったのは、「ティッシュ配りの人との出会いにも一期一会を感じる事」。一瞬の出会いに対しても、「ありがとう」の感謝を込めて触れ合っていきたいと思います。

 

・感動を生み出したい人

→人との出会いを何よりも大切に考えている著者であるからこそ、言葉一つ一つの使い方から、ちょっとした喜ばし方まで、事細かに興味深く書いてあります。

 

 

■最後に

この本と出会ったのはある社会人の方からの紹介でした。その方は、自分の仕事に誇りを持ち、人生を楽しんでいる方でした。そのような人が尊敬している方だからこそ、興味を持ち読んでみた所、僕にとっても憧れとなる存在となりました。中村文昭さんという方は一言で表すと「人情の厚い親分肌」です。先頭に立ってどんどん行動し、周りに勇気を与えてくれるそんな方だと思います。ノウハウを学ぶ他に、尊敬できる人を見つけられる1冊です。

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10億円を捨てた男の仕事術 松本大

証券マンとして成功を収めた著者が、仕事を通して
“信用”や“幸せ”を得るためのノウハウを紹介しています。
■著者プロフィール
松本 大(まつもと おおき)
1963年生まれ。
87年:東京大学法学部卒業
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券入社
90年:ゴールドマン・サックス証券入社
94年:同社史上最年少共同経営者に就任
99年:ソニーと共同でマネックス設立、代表取締役に就任
00年:東証マザーズに上場

エリート街道まっしぐらという感じの経歴ですね。
若干30歳で世界でも名高い企業のトップに立った
ことからも能力の高さが伺えると思います。
このような経歴の持ち主なのだから気難しい方なのかな、
と思いきや本やblogを拝読する限り、とても感性の優れた方
という印象を受けました。
松本さんは、サウナやドライブ、音楽好きと仕事以外の世界も
豊かな人生をお持ちです。
経歴には表れない、松本さんの魅力を知りたい方はぜひ下記の
blogをどうぞ。→http://ameblo.jp/monex-oki/

■この本にピッタリなkeyword
信頼 好奇心 基準の設け方 限界
アイディアと実現との関係性 成功と失敗を探る意義

■本中におけるオススメフレーズ
・「お金より大事なものは、やりたい仕事と信用だ」
 サブタイトルに起用されているフレーズです。
 著書の中で何度も登場する「信用」が仕事を行っていく
上でどれだけ大切かを知れます。
・「世間の目とか、成功というものは変わるものだし、
当てにならない。
自分がどこで折り合いをつけるのかを探すことが大切だ」
イチロー選手が松井選手に贈ったフレーズ
が紹介されていました。
基準は自分で決めることだ、という事を
再認識させられました。

■この本を読んで欲しい方
・「時間」の大切さを認識したいと思っている方
 今やりたいと思ったことはすぐやらなくては
意味がないと著者は仰っています。
 今の状況だからこそ浮かんできたアイディアを、
何もしないで先延ばしにしても価値は無くなってしまいます。
 まずは「動き」そして、「判断」を繰り返すことで、
自分自身の経験値を増やしましょう。

・「正解」を追い求めている方
今頭の中にある「これをやったら幸せになれる」という
考えは果たしてどこから浮かんできたものでしょうか。
例えば「有名な大学・会社に入れば幸せになれる」という
考えは、多くの方が持つと思います。
しかし、このような基準は自分自身の中から生まれた
「幸せの基準」でしょうか。
「どうやったらよいか」を求める前に、「どうなりたいか」
を考えるにはオススメの1冊です。

■最後に
この本はいわばノウハウ本です。
「仕事選び」や「幸せ」について、どのような思考を持てば
上手くいったのかが書かれています。
そのため、一見すると自分はもう思考の変換ができた、
と勘違いしがちになると思います。
大切なのは、仕入れた情報から法則を見つけ、自分なりの価値
を見つけることです。
松本さんは著書の中の手法で今まで成功してきましたが、
私たちは松本さんとは赤の他人です。
自分自身で経験して初めて、身に付くものだということを
思いながら書き終えることとします。

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