若手行員が見た銀行内部事情 稲村圭
メガバンクが誕生したちょうどその年に新卒として入行した著者が、新卒行員の視点から見た銀行の社風について書かれた1冊です。
■著者プロフィール
稲村 圭(いなむら けい)
1977年生まれ
2001年:某国立大学を卒業後、メガバンクに入行。
2002年:退職。
出世支店といわれる恵まれた支店に配属されたにも関らず、僅か1年と10ヶ月ほどで辞めた著者が、将来に絶望し辞めていった理由を本書にて語っています。
■銀行業界の実態
▽社風
・体育会系で上に意見を言う事はできない。
・教育体制が徒弟制で、教えてもらうことはない。
・抱きつく、手にキスをするなどのセクハラが横行している。
▽悪習の元凶となっている事
・3年に1回の転勤→セクハラやいじめの横行。
・評価は支店長が決める→上に意見ができない。
▽給与体系
・1年目:手取り12,3万円の年収260万円。
・2~4年目:手取り17,8万円の年収330万円。
・7年目以降:年収800万円を超える。
・15年目:年収1000万円。
・その後は、副支店長になると1500万円になるなど役職によって差が生じる。
※この情報は約10年前の情報なので、今では随分変わっている可能性もあり。
▽行員(総合職)の辿る道
・一般事務課(預金・為替業務)に配属され、一般職に仕事を教えてもらいながら、窓口業務をこなす。
・数ヶ月後、融資営業課(貸付・債権回収、新規取引先開拓)に。
・その後は実力次第で役職が就き、50歳を超える頃には9割の行員は出向していき、残りの1割は本店にて出世していく。
■最後に
どこまで事実なことなのかは分かりませんが、実際に働いていた方の書かれた本と出会えたことはとても価値のあることだと思います。企業紹介HPやOB訪問をして実際に話を聞いても会社の悪口を知る機会はほとんどないですからね。社員皆で手を取り合って頑張っていこうという世界を想像していた自分にはかなりの衝撃でしたが(笑)
こういう世界もあるのだな、ということを学生の内に知っておいてよかったと思います。
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