人を動かす デール・カーネギー
人間関係の研究の第一人者であり、世界中で2000万部を売上げた著者が書き記した“対人”に特化した1冊。
■著者プロフィール
デール・カーネギー(1988年―1955年)
アメリカの実業家でもあり、作家・セミナー講師としても活躍。
■この本にピッタリなkeywor
傾聴 納得 本音の付き合い 幸せになるための心の持ちよう
■印象に残ったフレーズ
▽【我々は、他人から聞いた話に対して、「理解」ではなく、「価値判断」をしてしまう。評価をすることに熱心になり、相手の真意を理解することは疎かにされがちだ】
→人に対して何かしらの影響を与えたいと思うのであれば、まずこの一節を頭に入れておくべくでしょう。なぜなら、相手の事を知るのが影響を与えるための第一歩なのですから。
▽【敵を作りたければ、友に勝つがいい。味方を作りたければ、友に勝たせるがいい。人は誰でも、友より優れている場合には重要感を持ち、逆の場合は劣等感を持つ】
→無意識の内にどんな人と接するかで態度を使い分けていないでしょうか。自分が態度を使い分けている事は相手にもそれとなく伝わるものだという事です。相手に対して勝気で接していれば相手は引け目を感じ、友情を芽生えることはできないということです。「自慢話」はよくないという事も暗に示しているフレーズです。
■この本を読んで欲しい人
▽人に対しての影響力を高めたいと思っている方
→本中には、対人と広く定義して説明しているのではなく、ビジネスや家族、恋人など、様々な状況における行動指針が述べられているので、行動に移すまでのプロセスが認識しやすいと思います。多くの指南の中でも僕が1番感銘を受けたのが、
▽他人の取る行動が「なぜそうなのか?」疑問に思っている方
→自分には理解できない行動を周りの人が取った時に「なぜそのような事をするのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
本書では、相手に対して影響力を与える秘訣と平行して、相手の行動の源泉をも掲載してあります。例えば、クレームを言う人は心のどこかに満たされない想いがあるとか、親が子供を怒るのは子供に親と同等のものを求めているだとか、読めば「なるほど!」と思える内容が盛り沢山となっています。
■本全体の総評
人に対して影響力を与えるためのノウハウだけでなく、どのような心持ちを持って接すればいいのかという本質の部分にまで触れられているので、「なぜそうなるのか?」の部分が考えやすいと思います。その一方で疑問に残る箇所が存在したのも事実です。例えば、全般的にこちら側が一歩引いて譲る姿勢が見られますが、それが全ての事象において成り立つとは思えませんでした。この例として、以下の逸話について検証してみたいと思います。
【学校の出入り口が生徒の車によってふさがれていた。そこで教師は、穏やかに車の持ち主を尋ね、「あの車をのけてくれたら、他の車の出入りが楽になるんだが、どうだろう」と持ちかけた所、学生は喜んで車を移動していた。】
この事象に対して大いに疑問が残りました、今回の場合だと、教師に反発している生徒に
対して対等な立場から提言しても言うことを聞かないと思う。よって双方の関係性によっ
ては押しつけがましい命令もある程度必要だと思いました。
■最後に
世界の名著と言われる本に触れる機会によって、人への影響力の持ち方に加えて、本の選び方の再考にもなりました。今まで、みなが買っているからといって手に取りたくない、という想いがあったため、ベストセラーの本を手に取る機会はほとんどありませんでした。
しかし、それは本そのものを見ていなかったのです。本書のような売れている本は多くの人々が支持した理由がどこかにあり、それは同じ人間である以上共感できる部分があります。ある分野に対しての取っ掛かりとしては、ベストセラー本をあえて選んでみるのもありかな、と思いました。
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